2015年7月21日(月) 旧き良き日本企業・東芝の不適切会計
私が保有する株式の損益は次の通りです。
<資産推移(生活資金込み!)>
年初資産比:33%up (日経平均:20%up)
東芝の事件は、東芝が『旧き良き日本企業』であることの証左だと思いました。
旧き良き村社会を形成する東芝村では、村人(社員)が村人であろうとする限り、村人は家族同然です。
そして、村民の幸せは村に対する帰属意識とほぼ比例します。
その村では米をマットウに育てる村人だけが賞賛されるのではありません。
村の祭礼に貢献し、村の有力者に気に入られる村人の方は、もっと賞賛されます。
違和感を感じる村人もいないではありませんが、村人の多くは文句を言いながらも、東芝村の村民であることに誇りとアイデンティティを持っています。
村人が村人であるためには、村の掟を守らなければなりません。
掟は明文化されたものではなく、「空気」という見えざるものです。
村の掟は往々にして社会常識からはかけ離れてはいますが、村人にとっては、東芝村こそが社会のすべてです。
こうして、不適切会計ができる土壌が出来上がります。
これほど大規模な不適切会計を、村人の誰もが知らないわけはありません。
東芝という村社会に帰属することに、誇りとアイデンティティを感じる村人たちが、不適切会計をつくりあげたのです。
(不本意ながら社業のために涙を飲んで不適切会計に加担せざるを得なかった村人がほとんどだと思います。